なかの歯科クリニック

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CAD/CAM冠について

CEREC CAD/CAM冠のAIによる設計
CAD/CAM”とは、Computer-Aided Design/Computer Aided Manufacturingの略で、コンピュータを用いて設計や製造を行うという意味です。1985年にスイスで開発されたものが初めてと言われていますので30年ほどの歴史があります。日本では保険診療適応外としては認可を受け採用されていましたが、非常に高額であり一般的ではありませんでした。2014年の保険診療の改正で保険診療に組み込まれました。

CAD/CAM冠に用いられる素材

CAD/CAM冠に用いられる素材は、金属系から樹脂系、セラミックス系といろいろな種類があります。保険診療で用いられるCAD/CAM冠は、ハイブリットレジンとよばれる樹脂系ものです。これは、従来からあるレジンというプラスチック素材にセラミックスの微粒子を混ぜたもので、レジン単体では、強度が足りず、使っているうちに徐々にすり減ってくるのですが、そこにセラミックスの微粒子を混ぜることでレジンの強度を強くしています。

今までの差し歯の製作方法

従来から使われていた保険診療の差し歯と比べて大きく異なるのが、製作方法です。従来からの差し歯は、歯科技工士がひとつひとつ手作業で作いました。歯科医院で歯型をとり、それを元に石膏で出来た模型をもとに、蝋を盛って歯の形に作り上げ、その蝋で出来た歯を使って鋳型を作り、高温で溶かした金属を流し込みます。冷えかたまったら取り出します。形態に異常がなければきれいに磨き上げて出来上がります。

CAD/CAM冠の製作方法

CAD/CAM冠の場合、この手作業の部分がほとんど無くなります。
CAD/CAM冠の材料となるブロックを、CAD/CAM冠製作専用の特殊な装置にセットします。
スキャナーで読み取られた歯型のデータをもとに、樹脂やセラミックスのブロックを自動的に削り出して作ります。スキャナーでの歯型の読み込みさえ問題なければ、誰が作っても同じ条件で同じ形の差し歯が出来るので、品質のばらつきがなくなります。

保険診療でのCAD/CAM冠の適応範囲

保険診療ですべての歯について適応されるわけではありませんが、条件がそろえば一番奥の歯(第二大臼歯や、親知らず)以外の歯に適応となります虫歯を削って残る歯の健全な部分が、CAD/CAM冠を装着しても十分もちそうなくらい残っていることが大前提です。

CAD/CAM冠を取り扱える歯科医院について

保険診療に導入されたCAD/CAM冠ですが、どこの歯科医院でも扱えるというわけではなく厚生労働省が認定した歯科医院でしか治療できませんなかの歯科クリニックは、厚生労働省認定の歯科医院です。


CAD/CAM冠のメリット

利点は、見た目の自然さですよりきれいなのは保険診療の適応外のセラミックス系のCAD/CAM冠ですが、保険診療のCAD/CAM冠であっても従来の銀歯と比べれば、見た目は非常にきれいになります。
CAD/CAM冠は、金属材料をまったく使わないので、歯科用の金属に金属アレルギーがある患者さんでも安心して装着することが出来ます。

CAD/CAMの見た目出典:Aadva

CAD/CAM冠のデメリット

歯を失った場合に用いられるブリッジや、歯の補強、固定等の目的で複数の歯をつなげて被せる差し歯については、金属と異なり、強度の点から使えません。

このようにCAD/CAM冠には限界もありますので、適材適所をきちんとおさえておく必要があります。








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